ひょんなことから有名声優と入れ替わることになった女の子の主人公。
今までの空っぽだった人生で、声を入れていく。
そんな自分には何ができるだろうかと、悩みながら演技という世界に魅了されていく主人公。
正直なところ、ご都合主義極まれりな作品だと感じました。
ちょっとやそっと練習しただけで上手くなっていくのは、あまりにも主人公の才能が世界を蹂躙しています。
ずっとやってきた人たちと肩を並べる主人公というのは、うーん……という感じです。
話が進まないから仕方ないところではありますが、周りに良い人しかいないんですよね。
ということで、私には合わないかなぁという作品でした(と言いながらも2巻とも読んだわけですけどね)。
主人公が卑屈だと合わないけれど、それはそれとして文章はきれいで、内容的なモヤモヤと、文章的なすっきりとした読後感が味わえました。