ネタバレ・感想あり辺境伯様は聖女の妹ではなく薬師の私をご所望ですのレビュー

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とても良かった。
ネタバレ
2023年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリー序盤はヒロインが辛く苦しい環境のなかでヒーローと出会い、辺境伯領で自分の居場所を見つけ、ヒロインのお母さんとずっと研究し続けていたポーションを完成させ、幸せを見つけていく、、、中盤ではヒロインを散々嘲り、見下し、虐げていた父親に良いように扱われていた妹が野心家で自己中心的で横暴な第一王子に騙され好き勝手に振る舞いヒロインやヒーロー、辺境伯領の仲間達を苦しめます。国王陛下にまで手を出した挙げ句この世界の守護者である銀龍を手を下そうとして近衛騎士団は壊滅、王子は気絶。銀龍を助けようと駆けつけたヒロインとヒーローを待ち受けていたのは怒りで人間を排除しようとする銀龍で。ヒロインは亡き母と銀龍との約束を自分が代わりに果たすと約束。そんなヒロインを銀龍は試すかのようにヒロインを殺そうと牙をむけるがヒロインは迷わずポーションを自分ではなく妹に使う。その様子を見てヒロインが約束を違えたと考えたがヒーローがそしてヒロインの側をひとときも離れなかった黒猫が母と銀龍との約束と想い出を思い出させヒロインを助ける。結果的にヒロインの父親と王子は一生強制労働。妹は投獄。初めの内は父親の洗脳が解けず中々ヒロインの言葉を受け入れなかったが真摯に自分のために敢えて厳しい言葉で叱咤するヒロインの言葉で自分は母親に愛されていたと理解し罪を受け入れた。時が経ちヒロインはヒーローと結婚し二人の子供を授かり幸せな日々を送っていた。妹は漸く出所を許され投げやりになり死に場所を探すため歩き続ける。暫く歩き続けた時一人の少女と出会う。その少女が自分の身体が弱いために姉が無理をしているから姉に楽をさせたいが為に自分が嫌われればと喧嘩をしたが後悔していたと言う。そんな少女を自分とヒロインに重ね合わせ優しく声をかける。酷く咳をし苦しむ少女の為に祈ると奇跡が起き元気になった少女に手を引かれたとき荷物から小さな袋転がり落ちる。それは姉であるヒロインからの最後のプレゼントと手紙。それを読んだ妹は後悔ではなく罪を背負って姉のためにヒロインを支えるために聖女として生きようと心から誓う。本当の意味での覚悟と改心をした彼女がやがておとぎ話として語り継がれる。最初はいつも通りざまあされて終わりかと思ったけれど、とても素敵なラストでした。本当の意味での救いでした。是非皆さんにお薦めしたいです。
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堅実に生きる主人公は共感しやすかった
2025年4月20日
自分からではなく、母の思想を引き継ぎ薬を完成させます。
でも、堅実に生きてる主人公は、母のような高い思想があるわけじゃないなど思っており、つらい境遇でも騒がず生きてます。
話も全体的に設定が行き届いていたと感じます。
主人公が救われるための設定はファンタジーらしく、それは世界観と合ってるのですんなり読めました。

主人公のその後もそうですが、罪を犯した側の数年後の姿が描かれているのは、他には見たことがなかったので私にとっては斬新でした。その内容も納得いくものだったので、とても完成度の高い作品と思います。

ひたすら愛される描写が好きなので、相思相愛でしたがあっさり描写だったので★4にさせていただきました。
好みの問題なので、読み応えを求める方にはオススメです。
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