実力のある女流作家ばかりの作品集で読みごたえがありました。『二週目の恋』というのは「一週目の恋が先にあって、二週目の恋はどうなるか?」というテーマだったようですが、それがわかりやすい作品とわかりにくい作品とありました。私が特に良かったと思ったのは、一穂ミチ先生と遠田潤子先生の作品です。ふたつとも行間に想像力をかきたてられるところは共通で、前者は独特の表現力に引き込まれ、後者はシリアスとコメディのメリハリがきいていて、最後主人公がカッコ良かったです。有名無名問わず、私にとっては半分以上が初見の作家さんでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。全体的に非常にレベルが高くて良かったと思います。