このレビューはネタバレを含みます▼
24歳で若くして妻に先立たれた功兵衛も26歳になったが、朝隣の家から漂ってくるあさげの匂いに、時折りまだ妻があさげの支度をしてくれている錯覚に陥る。
今は俸禄も大してなく、下男1人を抱えているだけ。
父は7年ほど前に行方不明になった。死んだと告げられたが、功兵衛は死んだ経緯に疑問を持っている。
功兵衛は剣の腕が立つが、父には口酸っぱく腕が立つことを隠すよう言われてきた。いつか剣術で身を立てたいと思っていたら、ある日お国のご家老に声をかけられ、腕前を褒められた。
なぜ隠している腕前を知っているのか疑問に思っていると、同じ日に、お殿様にも声をかけられ手合わせを命じられる。
功兵衛には目付の仕事をしている叔父がいる。
この叔父が、じがいに見せかけて殺害された。
功兵衛は、見事に犯人に辿り着き、その功を認められて、お殿様の小姓に昇格する。
お殿様と港を視察していると、怪しげな船が一艘停泊しているのを見つけた。
夜に潜入するできたと、人身売買をしている事が判明。しかも、ご家老が主導しているという。
お殿様は人身売買をやめるように家老に言うが、逆に家老により幽閉され、毒殺の危機にさらされることに。
お殿様が監視の目を盗んでしたためた書状を受け取った功兵衛は、家老の放った刺客と闘いながら江戸に向かう。
2巻まで読みましたが、早く3巻が出てほしいです。