ネタバレ・感想あり歌われなかった海賊へのレビュー

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抗うことの困難さ
ネタバレ
2026年5月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ナチス支配下のドイツを舞台に、体制へ疑問を抱いた少年少女たちの抵抗を描いた歴史小説

英雄譚として勇気を称えるだけではなく、見て見ぬふりをした人々を真正面から描いている点が強く印象に残ります
極限状況のなかで、自分の良心と生存のどちらを優先するのか――その問いが、現代を生きる者にも鋭く突き刺さる
実在した反体制グループ“エーデルヴァイス海賊団”を題材にしているため、物語には確かな重みがあり、フィクションでありながら歴史の手触りを感じさせる
また、過去を振り返る老人の語りを通して、誰が歴史を語り、何が語り落とされてきたのかという視点まで浮かび上がらせているのが巧み

戦争そのものより、人が空気に呑まれていく過程や抗うことの困難さに重心を置いた作品で、読後には長く考え込まされる一冊
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たくさんの人に読んでもらいたい作品
2024年10月24日
戦争がもたらすもの、普通の人々のの残酷さと哀しさがぎゅっと詰まった作品です。
戦争とは戦時中だけでなく戦後もなおずっと、残り続ける残酷さがあるのだと気付かされました。
きっと軍人も、戦争を起こした張本人でさえも、全ての人が戦争被害者であり加害者なんだろうな。
思想の歪みがウィルスの様に蔓延した結果が戦争なのかもしれないと思わされる1冊でした。
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