このレビューはネタバレを含みます▼
一冊の古書に残された微細な痕跡から、五世紀にわたる人間の営みを掘り起こしていく構成が見事な歴史ミステリー
「本」を手がかりにしながら、その背後にある無名の人々の選択や祈りを浮かび上がらせる筆致が胸に沁みる‥
時代ごとに断ち切られそうになりながらも受け継がれていく意志の連なりは、単なる謎解きを超えて、文化と記憶の尊さを静かに訴えかけてきます
科学的な視点と物語性の融合も巧みで、読み進めるほどに知的好奇心が刺激される
歴史の影に埋もれた声をすくい上げるその手つきには、確かな敬意と優しさが宿っていて👌
本を愛するすべての人にこそ手に取ってほしい、深い余韻を残す一冊