ネタバレ・感想ありザリガニの鳴くところのレビュー

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面白かった
2025年3月14日
訳もよく、読みやすかった。ホワイトトラッシュという言葉も存在も知らなかったので、当時の差別がどういうものだったかが興味深かった。元々のベースがあったものの戦争後の怪我を負った男性のメンタルが崩壊していく感じ、アルコールに溺れて家族に暴力を振るう、分かりやすいけど当時よくあったのじゃないかと思われた家族像がリアルに描かれていた。「虐 待」が社会問題になる前の放置された子どもがどのような暴力を受け、どう放置されたか、その中でどう生き抜いてきたかが伝わってきた。そして湿地の生物学の知識も詰まっており、それが物語や、主人公の生き方に影響を与えていくところも興味深かった。色々と考えさせられるところはあるけど、物語の終結は収まりがよくモヤモヤが残らないので、読後感はスッキリする。
美しさと残酷さ
ネタバレ
2026年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少女カイアは人ではなく自然から生き方を学びながら成長していく――その姿はたくましくもあり、同時に胸が痛むほど孤独

本作は殺人事件を軸に進むものの、読みどころは犯人探しよりも「愛されずに育つことが人に何を残すのか」という点にある
湿地の描写は美しく、自然界には善悪という物差しが存在しないことを静かに語りかけてきます
わずかな優しさに救われながらも、完全には埋まらない孤独がカイアの人生を形づくっていく過程は印象深い‥
終盤の展開は安堵と違和感が入り混じり、読み終えた後も簡単に気持ちの整理がつきません

美しさと残酷さが同居する、余韻の強い物語
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