1巻でも、難しいテーマにして、失敗してる部分はある。サイコパス的な欠落はいいんだけど。不快だから殺す、ね。そもそも悪意を抱かれたり、人からの嫌がらせに気づく?っていう。まったく承認欲求が無ければ、何を言われてもなにも感じないはずで。わからなさがずいぶんご都合だなあと思った。母親に言い寄る男を殺すって、なにをどう殺していいと認識した?嫌なことってなに?っていう。人が理解できないなら、それを不快とか嫌なこととか、悪いことって認識しなくないか?とかね。あと、人を殺すことをなんとも思わないなら、笑顔で殺さないで無表情が合理的な設定だよね。倫理観とか感情の欠如とかについて、都合よいというか。そっちが欠落してたらこっちが欠落してないのはおかしくないか?っていう部分が多々ある。
快楽殺人者で、感情が暴走しがちというなら、この行動でも論理的に破綻しないんだけど。感情が欠落してるって表現だと矛盾だらけになる。
そのあと2巻では唐突に百合的なシーンでつないでる感じがあって。そこで嫌になって読むのやめたっていうか。必要性も脈絡もなんも無いでしょと思った。
文章とかは読めるし、そんなに流れとかもおかしくはないけど。なんか凝ったことをやろうとして、ダメにしてる感を受ける作品。