このレビューはネタバレを含みます▼
まず１巻目、スローライフしたい、自分の力を隠したいっていう自分の都合と。そのせいで引き起こされた、恩があるような人たちが死にそうになったりが釣り合わない。自分がやったことを正直に話していれば、引き起こされなかったことがあって、そのあともスローライフだ、能力をバラさないだ言ってる。そもそも能力がバレたらまずくなる、かもしれないっていうたかが可能性のリスクと目の前に実際にある失敗したらみんな死ぬような状況を天秤に賭けてる時点で優先順位おかしい。
人を殺さないにしろそう。自分が失敗したら確実に周りの人が殺される状況で、殺したくないって、わざわざギリギリの勝負をしてる。本当のお人好しって、自分が苦痛や責任を被って、だれかがやらなきゃならないなら自分がやる人のことじゃないの？この作品の主人公のどこがお人好し？っていう。
２巻以降は、天秤がおかしいエピソードはあまり無くなるけど、今度はクビはツッコムけど、文句たらたらっていう、もしリアルにいたとしたらスゲー面倒くせえヤツになってる。
これはエピソードをもう少し楽勝なものにして、自分勝手な都合と天秤を釣り合わせたり、文句言う余裕があるエピソードにして天秤を釣り合わせたら起こらなかったこと。重い、危機的なエピソードをもってきて、こういう作品にありがちなミスをいくつもやってる。スローライフしたい、能力を隠したいってのは完全な自己都合なので、エピソードの天秤の反対側に気をつける必要がある。そんなことやってて、主人公に関係するところで他の人の命とかかかったらアウトだと思う。この作品はそういう明らかな悪手をやってしまっているのと。主人公を魅力的に見せたいなら、現実にそういうヤツがどうみえるか考えようよって思う悪手をやってる。
わりと残念な作品だと思う。
レビューを書く
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG