《耳付き症》という病気は発情期があるため差別されてきたが、社会問題にもなっているし、患者を保護する法律があり、芸能人もいる。
ただし、親世代にはまだ差別感情が根強く残っている。
という設定なので、同世代の人間や企業などからはそうそう(表立っては)蔑視されないように思えますが、驚くほど差別される場面が多いです。
そのため読んでいてどうしても、耳付きの主人公や子供を可哀想に見せるために差別させてるな…と思ってしまってなかなか作品に入り込めませんでした。
もちろん差別感情というのは根強いものなのでしょうが、それにしてもちょっとご都合主義的なものを感じてしまいました。
いっそ、差別があって当たり前の設定なら良かったのですが。
主人公を持ち上げるために他のキャラクターを下げるのは、もう少しわかりにくくしてくれる方が自分には好みでした。