このレビューはネタバレを含みます▼
あー、これも良かった!面白かった!!
美容院で読んでいたらどんな本ですか?と聞かれ「半グレが1人づつ殺されていく本です」と答えたらドン引きされましたが、一言で言うとそんなお話。半グレが1人、また1人と殺されていく様子に痛ましさなど微塵もなく、ただただ清々しさを覚えてしまうのは理不尽な司法や警察への苛立ちと被害者や被害者家族を思えばこそ。頭では法で裁くことが正義だとしても、心の奥底では同じ目に遭わせ同じように苦しめたいと思うのが自然だと思うのです。現実ではあまりにも被害者に思いが至らない事が多いので小説だけはスカッとしたい。そんなお話を読んで胸がすくのは現実の社会がそれとは真逆で救いようがない証左かもしれません。
お話は半グレに制裁を加えていく復讐劇。その復讐を完遂させてくれと祈るような気持ちで読み進め、物語後半に犯人が分かる展開は鳥肌ものでした。暴力場面も多いので苦手な方はご注意下さい。