なんて読後感がよく構成が面白いのだろう。200年前まで遡ったファナの世界に引き込まれます。アリーラからファナとなり祖母や公爵一族のために登場人物達との関わり葛藤する姿がいいです。王太子との結婚を成し遂げようと苦悩し、敵対していた伯爵家のジュストと惹かれ合い愛が深まっていく過程が細やかに描写されています。また、ファナ自身が歴史を変えてしまうが行動し事故を防ぎ関わり合ったノアの存在には惹かれずにはいられないです。ファナの気持ちを応援していたが、3巻の最後の章からは予想外が重なり、報われなかったノアが気になっていたのでまさかの展開に感動して嬉しくて。他にも幾多の伏線があり、200年の長い年月をかける多くの人達の信頼と愛情の奇跡がアリーラ自身に遭遇し大きな幸せをもたらす心に響くエンディング。この作者さん2冊目の作品ですがとても素晴らしい。まだまだ他も読んでみたいです。