ネタバレ・感想あり世にも奇妙な悪辣姫の物語のレビュー

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不憫を越えてる
ネタバレ
2025年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ こんなにも悪辣で凄惨な話を読んだのは初めてだ...…
人の悪意が増大し増長すると、それはもうヒトとは呼べない……
互いの責任を擦り付け、責任転嫁
被害者であり加害者でもある。彼らを真に裁けるのは、たった1人だけだろう。
だが、彼女はすでに前を向いて進んでいる。祖国であっても、そこに附随する感情は、無だ。全てが今更であり期待を失った場所でしかない。
唯一の繋がりが双子の兄だけ、それだけの繋がりだが双子の兄妹はその繋がりを表に出すことはないだろう

他国に嫁いだことで本当にやっと落ち着けたし幸せということが、どういう事なのか知ることが出来た。
疑心暗鬼の中でも、強い意思と周囲の温かな感情が冷たく暗いところから脱け出す事が出来、やっと生来のヘレナが顔を出し始めた。賢さ思い切りのよさ、他の親姉弟にはなかった強さをヘレナは持っていた。

ただ、周りがそれを許さず、認めようとはせずヘレナを貶め、侮辱することに特化していた。悪辣という言葉は、ユルヨだけのものではなくなっていた。
ただ感化されただけならば、ここまでの事態にはならなかった。違和感を誰かが持っていれば、そして正せるだけの強さがあったならば、ヘレナを追い込むことにはならなかったし、ユルヨに踊らされることはなかった……
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太っ腹にも
2025年9月21日
1巻がまるまる無料で2巻で完結なのは喜ばしい。数々の伏線問題は残るものの、お姫さまが幸せになれそうなのでよし
つづきます。
2024年6月12日
両親からはネグレクト、使用人たちからはイジメを受けて育ったお姫様が敵国で幸せになるお話。簡単に言えばそんなお話です。ヒロインの家族に悪意は全くないんですよね。平等に接しているつもりが関心を寄せてなくて、仕事にかまけてヒロインのことを全く見てなかった結果、誰かが流した悪評を信じ込んでしまう。育った環境のせいで自己肯定感ゼロで卑下してばかりのヒロインは嫁ぎ先でゆっくりと心を癒して幸せになりましたが、まだ伏線はあるようで。ヒーローとヒロインは気持ちを通じ合わせて結ばれたのだけど……これは着地点はどこかなと思いました。ヒロインとヒーローのハッピーエンドが読めたら良い、という方は1巻だけで十分だと思います。
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