このレビューはネタバレを含みます▼
オペ後の患者の容態が急変し死亡する。心のリハビリと称し治療に励む陽太郎が、三品院長の指示のもと、振り回されながらも真相究明のために奔走し、徐々に自信を取り戻していく。警察関係者も疑心暗鬼になりながらも三品院長へ全幅信頼を寄せ、各々の立場から検証、観察、思考を繰り返し、犯人特定へと辿り着く。この作品は医学界、警察界の成長記録でもあり、刺殺傷=事件に結び付くのではなく、どこにでも生息する感染症によって命が危険に晒されている事実を読者に訴えている、とても奥が深い作品だと思います。