「天才ですので全部持っていてもいいです」
とPARCOブックセンターのポップに書かれてあったのが高野文子先生との出会い。
書店で買えるものはすべて買ったような。
電子になってまた読めるのはかなり嬉しい。
このお話はバブル期を描いたものです。女性作家がバブル期を記したのは、あと岡崎京子のpinkしかしらない。敢えて言えば家田荘子のバブルと寝た女達笑。軽々と飄々と日々が流れて行きます。
表現が拙いですがこの穏やかで浮世離れしてるんだけどひとつまみ程山椒が投入されてる感覚。
クレタガルボのような永遠の少女のような感じの柔和さ。
高野先生がご存命なのかわからないが、過去でも未来でもなく架空の世界の中でずっと、先生お元気かなあと思わせてほしいです。そんな感じ。