ネタバレ・感想あり戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)のレビュー

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人間の心の機微を描いた短編集
ネタバレ
2026年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 江戸から明治、そして同時代の人間模様まで、時代の異なる十三篇を通して芥川龍之介の多彩な筆致を堪能できる一冊

なかでも『戯作三昧』は、滝沢馬琴の創作への執着と、他者からの評価に揺れる芸術家の矜持を描き、文学に身を捧げる者の孤独を鮮烈に浮かび上がらせる
『或日の大石内蔵之助』では、歴史上の英雄という固定された像を崩し、一人の人間としての内面に光を当てる視線が見事
一方、『一塊の土』や『秋』では、家族や生活の綻びから人間の欲望、嫉妬、後悔を掬い上げ、その心理の描き込みに唸らされる
歴史小説でありながら、そこにいるのは遠い時代の人物ではなく、迷い、欲し、傷つく生身の人間たち‥
文章の端々に知性と美意識が宿り、読み進めるほど芥川龍之介という作家の懐の深さを思い知らされる

古典文学に馴染みがなくても、人間の心の機微を描いた短編集として十分に引き込まれる、読み応えのある名篇揃い
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あまり馴染みのないラインナップ
2024年10月31日
芥川龍之介の作品は、子どもの頃に教科書とかで出会った子供向けの作品か、中学や高校の教科書に載っていたような、古典を元ネタにした作品ばかりですが、これにはそれらとは違うタイプの作品が入っています。
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作家名: 芥川龍之介
出版社: 新潮社
雑誌: 新潮文庫