原理不明、理解不能、被害予測不可能。多大な人的・物的被害をもたらし、対応には人的資源を消費する。基本的に報告書の体裁をとるが、一部は小説のような部分もある。不条理な狂気的怪奇ホラーであると同時にある種のディストピア的世界観で展開されるホラーアクションでもある。という極めてSCP的な魅力がふんだんにぶち込まれた作品。
序盤の報告の脈絡もない意味不明な怪奇現象に引き込まれる方なら面白く読めると思う。
注意点は、報告書的であるため緻密な描写こそほぼほぼ無いが、グロテスクな内容や人死に、人体の部分損壊等が頻出するため、そういった展開が苦手な人はやや注意。