恋愛は少なめというか、最初くらいで、後半はどちらかというとヒューマンドラマです。この作品は珍しくヒーローを含め、男性陣の活躍がかなり少ないので、その辺がヒーローとしては物足りなさを感じる読者もいるかも。代わりにヒロインが自らの価値観を変え、成長していく感じのストーリーで、嫁ぎ先の義父義母も、義父の国王より義母の王妃の方が威厳があって堂々としてます。ただ、魔法とかが出てくるストーリーにしては話に起伏が少なく、少し淡々としているし、周りの脇役の思惑があまりにも見えないので、内容の割に薄い印象になってしまっているのが残念。多分、魔法とか聖女とかない設定なら現実味あって良かったかも。逆に魔法がある設定なら、もっと臨場感ある大胆なシーンが欲しかったかも。