書籍化すると聞いて今か今かと待ち焦がれていた作品。面白い短編が長編になった作品が長編の方はイマイチで残念に思うこともある中、web版はその短編がずっと続くような良さがあって好きです。
次も次もと読めるweb版に対して書籍版はどうかというと、web版にはないエピソードが入る事でテンポ的にはやや悪くなっているものの、知りたい部分でもあったのでweb版既読・未読ともに楽しめるのではないかと。
ただ、最初の師匠の師匠の部分は、転生系としては一般的な流れなのでテンポ的にもweb版同様にぼかして良かったとは思いました。とはいえ、無くしてほしいわけではなく、むしろ番外と位置交代的に後ろに置いて良かったという程度ですが。
絵は表紙などカラーは良い。中の絵は線が洋書やヌーピー的なゆる線なため、ギャグ絵にするとまわりの背景なども同様だからか単純に下手な絵に見えたりもする。反面、背中がカッコ良かったりもするので、場面ごとにシャッシャした線とか使い分ければ……。
ただ先が読めない絵として楽しみ。
そんなわけで楽しみな書籍が増えたという話。