このレビューはネタバレを含みます▼
男装女子なんてね。みんな鉄板ものだと思うじゃないですか。ワケあり男装女子が美貌のハイスペヒーローと苦難を乗り越え、想いが通じ合い、本来(女性)の姿に戻ってハッピーエンド!
だがしかし、しかしですよ、今作は違います。勿論互いに深く想い合ってはいるんですが、心に秘めたままなんです。そして事件の後も主人公は男装のまま、変わらず男性として過ごしていくんです。女性として愛したい、愛されたいという欲もあるだろうに、友情、友愛を選び、互いを尊重するだなんて、高潔だなと感心しました。
話自体はミスリードが上手く、面白い。18世紀ヨーロッパは本当にこんな時代だったろうな。因みに私の推しキャラは道化閣下です