作者さんのニワトリ第二弾って感じ?わざわざ書籍化したくらいだから、何か特別なものがあるのでは?と深読みして購入したのだけれど、異世界と主人公の違いくらいで正直落ちたかなと思う。作者さんのファンか今作の方が初見なら作風的にそう悪くはないのかも。
「山暮らし」と別と言えば別だけど、期待値の基準をそちらに置くと何の変哲もない異世界物が来た心境。
一番大きなマイナスは主人公。事ある毎にどころか動く毎くらいで「ニワトリスかわいい」と文章に出てくる。普通なら若干煩わしいで止まる所が、「動く毎に」というのが描写的に可愛さを感じない所でも入るのが、ニワトリスの可愛さを見ているのではなくて、主人公がカワイイと言っているのを見る無駄な時間。
そして作者の味が魔物だとすると、前世持ちもそこにしか比重がいらないように思えて……。
あと閑話でフォローが入るが、いい歳して気付かないのはむしろマイナス。そもそもなぜリスクしかないことをしたのか?アンテナあるだろうし範囲に入ったら補足されてまうやん。
思い返すと気に入ったキャラを断言できないのもある。感じのいいキャラはいるけれど、ムーブとしてはありきたりで採点できないくらい薄味。かわいいに時間を取った結果でもある。
ただ、盛り返す地力はあると思うし、いい塩梅やこなれるといった経過による解消の可能性はそれほど低くないとも思うので2巻に期待?ノルマのごとく続ける可能性もあるけど…いや逆に出版社を通したから読みにくくなった可能性もある…のか?