このレビューはネタバレを含みます▼
いじめをきっかけに、被害者と加害者という単純な構図では語れない現実と、人の心の揺らぎを描いた社会派ミステリー
教師であり父親でもある主人公が、それぞれの立場の間で苦悩する姿には考えさせられるものがありました
学校の対応や過熱する報道、ネット上で広がる私刑のような風潮も生々しく、人を追い詰めていく社会の怖さが胸に迫ります
事件の真相だけでなく、疑念によって少しずつ壊れていく家族の関係性も見どころで、最後まで重苦しい緊張感が続く‥
読後にはやるせなさが残るものの、「正義」とは何か、「責任」とは誰が負うものなのかを深く問いかけてくる、読み応えのある一冊です