作者が漫画家になるまでを描いた自伝的マンガ「かくかくしかじか」が映画化(全国公開2025/5/16)され、映画の脚本に基づき書き下ろされたノベライズ。ホテルでの缶詰めから駆け付けたアキコ先生が、文化庁のマンガ大賞受賞式の壇上に上がるところから始まります。宮崎の隅っこで漫画家になることを夢見ながら、ただのんびりと育った少女明子が、高校生になり漫画家を目指して美大受験を決意し、受験ため「絵画教室」に入り彼女の人生を変えることになる恩師日高と出会う。日高先生のスパルタ指導に驚きながらも、ただ「描け」という先生の声に導かれ描き続けいくことになる明子。漫画家となるまでの9年間の怒涛の日々が描かれている。原作が面白いのだから、もちろん、ノベライズも当然のことながら、すごく面白いです。