このレビューはネタバレを含みます▼
思春期の「親しさ」がどこで歪みに変わるのか、その境界線をじわじわと炙り出す一作
面倒見の良さゆえに他者へ踏み込みすぎる里香と、愛情を独占しようとする彩名の関係は、支え合いというよりも絡み合う糸のように緊張を孕んでいく‥
学校という閉じた空間のなかで、距離感を誤ることがそのまま息苦しさへ直結する描写が生々しい
背景にある家庭環境の影も重く、個人の努力だけではほどけない問題が滲むのも印象的です
読み終えたあとに残るのは単純な余韻ではなく、「適切な関わり方とは何か」を問い返される感覚
未熟さゆえの切実さが胸に残る、痛みを伴った青春像