始まりの文と解説がすごく良かった。
生きてて、マイノリティ側の理解されなさみたいなのを実感する事や、小説を通じて「色々考え込んだり、世界とやっていくのを難しく思ってるのが、自分だけじゃないってことがわかるだけでも」救われたような気持ちになれる。って体験を積み重ねてるけど、本作は分からないことだらけだった。
純文だからどうしても難しさはあると思うんだけど、分けが分からないなりに引き込まれたり、自己投影してしまったりする作品は多くある。
でもこの作品を読んでて、ひたすら自分はマジョリティなんだな。って突き放されたような、でも自分は多数派っていうだけで所属してしまってる強者なんだな。と、自責に陥りそうになってしまう、複雑な読後感…。
作品自体はマイノリティ側から見た日本社会なのに、登場人物の内面が描かれてるわけではなくドライな感じて進んでいきます。ただ、行間や空白に溢れてる想いを私は全く汲み取れなかった。
読んだ回数だけ印象の変わる小説ではないかな。と、一巡して思います。
また時間をあけて繰り返し読みたい