八咫烏シリーズの阿部智里先生の新作。期待を裏切らず圧倒的な世界観に浸って楽しめた作品。様々な種族の精霊達の独特な生態と共存にある問題などファンタジーの世界観を楽しみながらもストーリーに共感がもて引き込まれます。主人公が追う謎解きが二転三転とし読み手が翻弄されます。主人公の蜻蛉帝への気持ちが固まってからの怒涛の展開が胸熱くなり爽快で予想もしない決着にただただ驚いたまま読み終えました。自分の中で決めつけて盛り上がってしまった気持ちがなんとなく消化できずに残ってしまって。面白かったけれどすこし残念です。