どことなくフランス革命時のマリーアントワネットやデュ・バリー夫人を連想させる言葉が多くあり、まるで劇のような独特な台詞回しも私は好きです。ただ、ヒロインとヒーローのラブストーリーやざまぁ物語を期待している方はやめた方が良いです。そんな要素は全くありません。そして白黒つけたい方にも不向きな作品です。『悪役令嬢』が行った数々の悪行とされる行為の真相は明らかになっていますが、結局処刑されたのは誰だったのかは明らかになってません。作中でも『どれでも、いいのです』と言っちゃってます。読者に解釈を委ねる終わり方ですかね。そういうものが好きな方にはハマると思います。