ネタバレ・感想ありイン・ザ・メガチャーチのレビュー

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本屋大賞
2026年4月12日
2026年本屋大賞に選ばれた朝井リョウさんの作品!
推し活ブームを作る人たち、推し活にハマる人、推し活から抜け出したけど陰謀論にハマる人がリアルに描かれていました。
アイドルヲタや陰謀論者のSNSでの活動もあるのでその辺に疎い層には少し分かりにくい部分もあるかもしれないです。
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これも「物語」であるという矛盾
2025年12月31日
「物語」で「物語」について暴くというこの矛盾、これを書こうと思ったことが何よりも衝撃的であり、心の底から尊敬する。
熱狂と陶酔の裏側にあるもの
ネタバレ
2025年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画や小説には、読後、すぐに熱量の高い感想を伝えたくなる作品と、何ともいえない読後感を覚え頭から離れない作品がある。朝井リョウの最新作である本作は、自分にとっては、間違いなく後者の作品だ。
 推し活の物語なのかな?ヅカオタだから興味深く読めるかも、と軽い気持ちで手にしたが最後、読む手が止まらず、3時間ノンストップで読み進めてしまった。
 登場するのは、離婚したレコード会社会社員久保田(47)、大学生の澄香(19)、そして推しの俳優を亡くした契約社員の隈川(35)。それぞれの一人称で章立てされており、バラバラの物語が進んでいるようで、実はファンダム(ただの推し活とは一線を画す、タレントやアイドルグループを推していることこそが生きがいになっている熱狂的なファンによる活動)を創る側とのめり込む側の視点で、それぞれの内面を掘り下げて描くため、没入感が物凄い。そして、最後、3人が同じ場面を共有する瞬間に物語は終わり、それまで内心に積み重ねてきた問いが、一気に読者に投げかけられる。

 ファンダムを作り上げる側が、ファン心理を分析し、どうやってプロモーションしたいアイドルグループのコアファン層として取り込むのか、取り込む側がファンをどう見ているのか、という視点から見える、時間、熱意、金銭を経済的に搾取し取り込む、構造化された世界の残酷さ。これが、今もってファンの側にいる我が身にザラリとした読後感を残し、まとわりつくのだ。

 その構造を、宗教のない我が国で人を操るためには物語が一番いい、と登場人物に語らせ、ファンダムの渦中にいる者たちは、自分たちが見つけたと思わさせられている「物語」が、実はまるで信仰の対象のように人を熱狂させるために作り上げられたものなのだと知らしめ、その搾取の構造を大規模な教会すなわちメガ・チャーチに例える作者のセンスにゾクッとする。

 毎回、朝井リョウ作品を読むと、自分の視野から見える世界が、広い世界のごく一部であることを思い知らされ、読んでしまった後は、世界の見え方が読む前と変わり、読む前の自分に戻れなくなる気持ちになる。
 だが、描かれているのは、絶望ばかりではない。その構造に気付き、視野を広く、高く持て、と我々に呼び掛けているようにも思えるのだ。
 最後に投げかけられた問いに対する答えは人によって違うだろう。その違いも愉しい
不完全燃焼
ネタバレ
2026年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3人のストーリーが同時展開していく形で、本当によく作り込まれており、作者の性別がわからなくなるほど、個々人の描写がリアルで引き込まれました。
ただ、作品の結末としては誰の話も決着しておらず、ブツっと物語途中で終わるようにしてあるので、正直な感想としては不完全燃焼です
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作家名: 朝井リョウ
出版社: 日経BP