このレビューはネタバレを含みます▼
一穂先生の文藝作品は苦手だなって思うものもあるんですが、これはうん。泣けちゃう。
読んでて半分あたりまではずっと、福知山線列車事故で婚約者を亡くした女性の話が過ぎっては重ねて…を繰り返してました。
その女性は事故の1ヶ月後に結婚式の予定だったそうで、でも家族としては認められなくて苦しみながらももがいてたって記事が、この本を読んですごく厚みを持って実感しました。
そういう事じゃない。のかもしれないけど、知らなければ苦しまずに済んだ事ってたくさんあるよな。と
この本の唯一の救いは、事故にあった二人の現状を主人公の母が知らない事だと思う。でも母に連絡する。と表明してるという事は、ゆくゆくは母が全てを知ってしまうという示唆でもあるのかなと。
考えれば考えるほど、色んなことが辛くて悲しい一冊です