このレビューはネタバレを含みます▼
文学史に燦然と輝く『神曲』を、視覚芸術の力でぐっと身近に引き寄せた一冊
ダンテの壮大で難解になりがちな世界が、ドレの緻密で劇的な版画によって体験として立ち上がってくるのが印象的
とりわけ挿絵の密度と迫力は圧巻で、ページをめくるたびに物語の奥行きが視覚的に補強され、理解と没入感が自然と深まっていきます
そこに寄り添う訳文も、原典への敬意を保ちながら読者に寄り添う語り口で、古典へのハードルをやわらかく下げてくれます👌
文学と美術の幸福な融合がここにあり、どちらか一方に興味がある人でも十分に引き込まれるはず‥
手元に置いて何度も味わいたくなる、贅沢で満足度の高い入門書