旧家のプライドが重苦しく、人々も家の中も暗い。血塗られた事件が続出、薄気味悪い天堂家。ひとくせもふたくせもある人物だらけ。
主人公はとことん突き進むところがあるし、ちょっとスーパーなスキルもある。
冷酷な感じの相手が変わって行く。
横溝ミステリーを連想させられる。レトロさ加減が話の背景を興味深くする。
本当に「かわいいひと」を描いた斎藤先生?同じ先生?と、驚く。
まだ謎を散りばめるばかりで、何か明るい未来を予感させるものはないが、雅人と蘭の少しずつの関係進化が一筋の希望。
10巻まで読んでるが目が離せないストーリーで、どういう方向へと転がっていくか、こわいものなどみたくないのに、最後まで付き合いたいと思う。期待値の色つけて、10巻読了時点の現在で4.4。