素敵な人が自分を大切に扱ってくれる。もうそれだけでもいい。自分の事を誉めてくれる。こんな風に言ってくれる人は他にいないのではと思う。
ふとしたはずみでキスをした。変わらぬ態度をとろう。
神展開で二人は結婚に至ります。失恋直後にこんないい出会いありません。だから、HQはいいんです。ここには、優しい美形の男性として超一級の相手が出現して、自分を好きだと言ってくれる。結婚までつまらないイザコザひとつないまま、自分も好きでたまらない存在となった人と一緒になれる。その人を自分にはサポートできるものがある。
共同経営者設定がこの話、カッコいいんですよね。そういうスキルの持ち主だったわけでー。
出逢ってすぐに牽かれてどんどん好きになっていってー
失恋したばかりですぐ新しい人に行けないー
よく知りもしないうちに大きなステップを踏んでしまったー。
彼は自分の事を本当に気に入ってくれているのかしらー
いろいろ考えます。でも、答えはひとつ。その人に出会えて本当によかったね、というストーリー。
このお話は、セカンドラブには、初恋には持ち得ない余裕みたいなものがある、といったような前置きから始まります。でも、二度目の恋は、二番目の大きさな訳ではありません。むしろ、一番目の恋を遥かにしのぎました。
30歳を目前にして十年好きだった人に、大切な人が出来たからなどと言われて、さっくり結婚されてしまうことに。物語はその衝撃の失恋で始まる。
失恋の一時帰郷で新たな男性現れるも、こんなんで果たして結婚してしまってもいいのかしら、との想いとか急に頭をもたげて。よく知りもしないで踏み切った分を挙式前に挽回しておこうと思ったり。
こんな電撃結婚もあります、というお話。
星合先生の描かれる男性に見とれるコマがたくさんあって、彼の正面顔に酔いながら、あれよ、という結婚ストーリーを楽しませてもらいました。
34頁の、人を愛したこと(いい年をして失恋が理由で親元に身を寄せたことを含め)は、バカなことじゃない、辛いその状態は哀れなことではない、と言って彼が手を握るシーンがジンとして好きです。