深窓の令嬢でありながら、父親の再婚相手に陥れられ、吉原への身売りを余儀なくされた華。
再婚相手への復讐を誓い、吉原一のおいらんになる事で彼女を見返す事を決意します。
ひた向きな努力と不屈の精神でどんどん売れっ子になり、吉原で評判を上げていく華。
華を妬み妨害するライバルや、再婚相手の差し向けた敵もものともしません。
それどころか、華のひた向きさや優しさは周囲の人々を救い、導いていく事すらありました。
そんな華ですが、時に負けん気の強さや猪突猛進な所が仇となり、感情的に動いたため状況をかえって悪化させたり、危険な目に会うこともしばしば。
ただ単に完全無敵のスーパーウーマンではなく、そんな欠点もある人間臭さがより彼女を魅力的な女性に描いています。
ライバルも含め、周囲のキャラクターも皆魅力的。
楼主の吉さんと華の関係が特に気になります。
困難をはねとばし、ひたすら前に進む華から目の離せない作品です。