「たよりにして物事をまかせる」意味が名前に入っている託也くんは、たぶん親から「頼りにされて任される」ことを期待されたんだろうか、でも大人になってそういう人物になるにはまず、頼りになって任される人間像を見せなくちゃ。子どもは勝手に育たない。お金を置いてくれるのも親の愛情だといっても、結局、茶園から、親の愛情とはどういうものか体験させて、人と人が信じる関係(これはまず家族で体験すること)をようやく分かったんだから。自分に精神的つかまり立ちをして懐いてくれる託也くんに保護欲を抱く茶園くんは、家庭環境は落ち着いているほうなんだろうか。託也くんが茶園くんのこと「やきもちハードタイプ」って嫌がらないのは、恋であると同時に、彼を親代わりにも見ているんだろうなあ。茶園くんとの今後の関係が気になる作品。