全体を通してよく分かりませんでした。まず最初から、OL設定にした意味が分かりません。以降ずっと遊郭のお話ですし、外にも出られずに終わります。何より、理不尽に法律(人権)を無視されて無理やり遊女にされたのに、普通に馴染んでいる主人公。それどころか、「花魁になりたい!」と夢を掲げる始末……理解ができません。あんた、普通のOLじゃなかったの…?
時代を江戸設定とかにして、親に売られたから遊女として生きるしかない主人公設定の方がはるかに納得できます。
そして肝心の遊女としてのシナリオも意味が分からなく、つまらなかったです。
颯太と眞木という二人の男が出てきて、主人公はどちらと恋をするのかな?なんて最初は思っていましたが…。
颯太に、水揚げ前に初めてをもらってほしい!と言っていた主人公。ということは、颯太のことが好きなのかな?と思っていたし、颯太も主人公にそんなことを言われてかなりその気になっていました。
でも、結局花魁の陰謀で眞木の方に水揚げされてしまいます。しかし、エッチしただけでもう眞木に夢中の主人公…(それまではむしろ嫌うような態度取ってたのに)。
そんな主人公を見て、嫉妬で手を出そうとしてきた颯太をもう、悪者扱いして突っぱねる始末。いやいや、あんたが初めてをもらって!!って誘惑してたよね?散々イチャイチャはしてたのに、用がなくなったら悪者扱いですか。なんという悪女…。
そんな主人公よりももっと意味不明な悪女が花魁でした。颯太が好きで主人公に嫉妬してたのは分かるんだけど。じゃあ、颯太は花魁のことどう思っていたのかは謎のまま終わってしまいました…。主人公に本気だったのか、それとも本命は花魁だったのに、浮気心で主人公に独占欲抱いていただけなのか…。
そして眞木さんは、花魁のことが好きで身請けしたがってたのにフラれ、結局最後は主人公とくっついた…のだと思います。
妥協というか、成り行きというか、依存というか。
この作品に登場した主要人物4名は、どのキャラクターも恋はしてなかったように感じます。
この環境では、その人しかいなかったから、その人を選ぶしかなかった。どの人もそんな思いのままラストを迎えている印象しかありませんでした。
絵も微妙ですし、値段が高い意味が分かりません。普通に買うことはまずおすすめしません。