1巻を読んでいて、正直2巻を買うか迷ってました。姉崎の自分がゲイであることで受けた傷や葛藤は理解できたのですが、吾妻の身勝手さと姉崎の弱さが、あまりいいように残っていなかったので…。ただ、御門がすごくいい人で、考え方が常にフラットというか、周りと自分を比べることはしないけど、周りに寛容なところが好きで、御門が相手なら2巻は絶対ハピエンだろうと思ったのと、姉崎がどうかわっていくのか見たかったので、購入してみました。やっぱり御門は素敵な人。惚れるわ。私も好き。姉崎の、幸せとその幸せを失くす恐さの心の揺らぎを御門が理解してて、優しく落ち着かせていく。そして、姉崎にそのままでいい、あなたはそのままで私に愛されているということを、誠実に伝えている。姉崎は、幸せにしてほしいと思う気持ちが強すぎたんでしょうね。自分が誰かを幸せにしたいと思う気持ちがあったら、また違った道だったのかも。でも、御門に会って、その気持ちを知れたのかな。誰かを幸せにしたいと思えれば、また自分も幸せになれるのかな…なんて、そんなことを考えながら読了しました。でも、最後まで吾妻が嫌な奴なのは、かわらなかったかな。1巻2巻セットで読んでよかったです。