最初はあまり期待してなかったけど、基本一話完結の形で読みやすいし、隆哲を取り巻く人物もそれぞれ魅力的で面白かった。
一話単位とはいえ全体的に流れもあって、それぞれにキルトの物語も絡んでいるのもステキだった。
最初は隆哲が勘当されるところからのスタートなので放蕩息子の話かと思ったが全然そんな感じはなくて、隆哲やお店のキルトにまつわる物語集という感じ。
おばあさまや加奈子や薫等、隆哲の身近な女性たちもとても魅力的に描かれていて、全体を彩る良いアクセントになっていると思う。
一話単位の長さもちょうど良かった気がするし楽しんで読めたから、正直もう少し続いてほしかったくらい。
また読み返そうかなと思える作品。