このレビューはネタバレを含みます▼
相撲の世界で強くなっていく主人公金太の成長物語がメインになっているのですが、途中からは加えて周囲の人々と関わる人間ドラマの側面もみえてくる作品だといえます。一例として今まで負けなしだった力士を倒したことで妬みを買ったりするなど、実力以外の件で騒動に巻き込まれたりしていますが、真面目で正直な主人公の姿を見ていると応援したくなります。たしかにこの勝負の世界には「勝ち」が求められるという印象が強いのですが、試合の勝負は正々堂々と立ち向かった末の結果であって、たとえ自分が負けたとしても、潔く認めて受け入れることも必要だと思いました。