「男の美学」を追求する主人公の男と同じアパートに住む住人との交流を描いたハートフルコメディ…だったのは初期だけで程なくして作者の思想を主人公に代弁させるエッセイ漫画に変貌します。
芸能、スポーツ、政治などを斬るその様はまるでワイドショー版ゴーマニズム宣言とも呼ぶべきものですが、割と当たり前な意見が多かったり、知識不足から来る暴論が多かったり、同じ話を何度も繰り返したりと失礼ながらあまり大した思想ではないように感じました。
なんだか貶してばかりになってしまいましたが、当時の世相を感じられるという意味では私は楽しく読めました。バブル期の日本がどんな雰囲気だったかを知ることが出来たので読んで良かったと思える作品でした。