絵が好きで読み始めたのですが、期待しても期待しても展開が進まず、かなりのスローテンポな作品。
主人公が自分の目にコンプレックスを感じている件についての過去話があったり、それぞれのキャラクター目線で物語が進行するので、心境や状況はとても分かりやすいのですが、こうもストーリー進行が遅くなるのなら別のキャラ目線で同じ話を繰り返したりはやめてほしいです。
この、話が進んだと思ったらまた戻って1巻が終わってゆくの繰り返しが…もどかしいを通り越して読むのが疲れてきてしまうのが実に残念です。
始まりはお風呂でバッタリで触ってしまったりエロい感じでしたが、エロへ行く前の過程のストーリーを大事に描きすぎていて、13巻まで読んでも全くTLらしさを感じないのも物足りないです。
このままのペースだと義弟の芳和と互いに素直になって気持ちを確かめ合ってくっつくのなんてかなり先になりそうですし、脇を固めてる芳和の取り巻きキャラが怖くて先行き不安です…。
芳和が好きなのは里美で、姉だと思ってたら義理だった、なんてバレた日にはどんな攻撃を仕掛けられるんだろう…と想像しただけでゾッとします。
真樹くんは可愛いし好きですが、里美に真剣に惚れたとなると親友の芳和とは知らずのうちに恋敵ですし、真樹くんを好きな女の子にまで里美は恨み買うしで里美ちゃん殺されんじゃないかな?とか思ってしまうほどのドロドロした図式がホント怖いです…。
殺されはしないだろうが女の子達の企みで襲われたりはしそう…。ただでさえ隙だらけなのに!
里美をここまで隙だらけで無抵抗な無自覚女子にするのなら、もう芳和が部屋で最後までしちゃえばよかったのになんて思ってしまいます。TLですし。
仮にTLじゃなかったとしても、キュンとするシーンがあるわけでもないし、泥沼化していく何角関係だ?をダラダラ見ていくのはかなりしんどいです。
表紙を見る限りもっと芳和と真樹にドキドキさせられて翻弄されると思っていました。
二人とも根本的にいい子すぎてかつ里美が好きすぎて身動き取れなくなっていく一方な印象。
どちらかと関係が進むとするならば、嫉妬で暴走するとかしか展開的に想像出来ない。
とりあえずここまで読んでしまったので、続きは読みたいと思っています。あまり長引かせないでほしいな。