ネタバレ・感想あり聖母の鎖のレビュー

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ずん…と胸に響いた。
2020年11月18日
男はいつまでも子供で父になりきれないのに、女は鬼と化しても魂が母であることから逃れられない。
そんな解釈で人の"業"を描いた作品と感じました。
題名通り、どこまでも父の影は薄く、母への思慕と母との茨の柵を描いた作品です。
事件のそもそもの火種になった父親への恨みがヒロインにないのは、もとより父は娘にとってかけがえのない存在
ではなかったからでしょうか。
ヒロインの半生を貫く母への怒りは、かつて母だけが娘の世界の柱であり、信頼と愛情の礎だったことの裏返しと読めました。
そして癒えない傷、埋められない溝があってなお、娘が最後に縋る相手は母で、母は娘の手を取った希望の持てるエンディングに、満点を。
秀作です。
リアルだなぁ
2021年1月25日
犯罪者の娘の人生。
幸せになれたと思ったらDV夫。
それでも母は強しなのか性分なのか
考えさせられる作品です
ラストがびっくりです!
2021年1月8日
自分のせいではないのに世間から殺人犯の娘と疎まれ、男に騙され妊娠してしまい、幸せになってほしいと思ていたのにまさかのどんでん返しでした。周囲に反対されやっと結婚して幸せになれたと思ってたのに。でも、最後は何となくわだかまりも取れていいほうに向いていく終わり方だったのでよかったです。
びっくり
ネタバレ
2020年12月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 途中まではレディコミにあるような展開。生い立ちが悲惨、望まれずに妊娠、シンママ。再会した相手がすごくいい人で、ヒロインの言って欲しい言葉をくれ、その胸に飛び込むことに。結局、その男もDVだと判明。伊藤君がヒロインのことが好きなのは伝わるから展開にビックリ。息子の父親が判で押したようなクズだっただけに、伊藤君には作者の思い入れがあると感じた。本人がDV男に豹変すりスイッチがリアルに思える。モデルでもいるのかな?
ただ、幸せになってほしい
2020年11月17日
沢山の不遇に見舞われたシングルマザーの主人公が、やっと寄り掛かれる男性に出逢えたと喜んだのも束の間。こんな展開ありですか⁈とても切なくなりました。
それでも、あれほど血の繋がりを断ち切りたいと思っていた家族といつの間にかまた繋がり始め、新たな一歩を踏み出して行く姿に幸せになってほしいと祈らずにはいられません。
モヤモヤする
ネタバレ
2022年4月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結局は、殺人を犯した母親がいけないよね
子供にでっかいトラウマ植え付けるなんて最低よ
主人公も男選びが下手くそというか、再婚後にあの態度はないわねー、伊藤!
ずーっとシングルで息子を育てていくことに覚悟を決めるのが1番よ
いいね
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母だけ?
ネタバレ
2020年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 罪は母だけにあるのでしょうか? 元々、家族を壊したのは父です
私はずっとそこが引っかかって、何度も読み返しました
やはり、私は父を恨む気がします なぜにいつも、妻や母がつらくなるのでしょう?
う〜ん。
ネタバレ
2018年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ シンママの主人公。息子と2人暮らし。

不倫夫に逆上して夫を刺殺してしまった主人公母親。主人公が中学生の頃?
そのせいで学校も転校。

読んでその母親に同情した時もありましたが、その後再会した母親にちょっとイラっとしました。
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作家名: 金子節子
出版社: 双葉社
雑誌: JOUR