出だしからモヤモヤしていましたが、既刊の4巻まで読んでもずっとモヤモヤしています。どういう風に終わるのかは想像できませんが、まだまだこんな感じで続くんだろうなと思うとちょっと読むのしんどいです…。
あっさりスッキリする展開に比べれば全然、リアリティは感じられるのですが…「好き」が生まれるほどに不器用にすれ違っていく彼らを見ているのはなんだか辛いものがあります。
惹かれあっていく理紗と先生の関係性はすごく好きでしたが、この2人は出会わない方が良かったのではないだろうか…。
じゃあずっと理紗は1人で千紘のことで悩んでろっていうのか?と言われると語弊がありますが。
千紘はもうホントバカすぎて手のつけようがありません。無理です。いくら一途でも可愛くても千紘のことは好きになれません。
千紘のことはずっと「何考えてんだコイツ」と思っていましたが、その本音が語られた今でも許すことができません。
千紘と付き合っていた日和先輩がいい人すぎて泣けてきます。彼女はもうちょっと悪女でも良かったくらい。私の中では日和先輩の好感度は上がり続けていますが、千紘の好感度は下がる一方です…。
千紘がバカなことばかりしているうちに、理紗の心はすっかり夏生先生へと傾いてしまいました。
最初でこそ可愛い千紘を奪った日和先輩なんて嫌いだわみたいな気持ちを少なからず抱いていましたが、千紘より好きな人ができてしまった今となっては、ずっと好きだったはずの千紘が当て馬のように感じる不思議です。
序盤ではこんな展開考えられなかったですが、先生とこんな風な関係性を築いてしまった今となっては全然不思議じゃないなと思えます。
やはり、りっちゃんが1番と言いつつ、りっちゃん離れするような行動を取った千紘が本当にバカだと思います。自業自得です。
心のどこかで、りっちゃんは強いだとか自分を好きでいてくれるだとかバカげた自信を持っていたんだと思います。そんな千紘をやはり好きになることができませんでした。
これからどうなるかは想像できませんが、やはりこの作品のヒーローは夏生先生だと思います。
夏生先生も、理紗と出会わなければあの日婚約したことを後悔なんてしない人生だったでしょう。
けれど出会ってしまったから、恋を知ったからには、その想いを貫いてほしいです。
自分で自分を縛ってしまったその鎖を、どうか捨て去ってほしいです。