生真面目な新人編集担当 九条巽×人気作家の桐島ハルトのお話は、ギャグとシリアスの混在が不自然で読みづらく、まさに読み手がメランコリーな作品でした。
過去に自 殺未遂を繰り返しセッ◯ス依存のわがままなハルトはヤらないと原稿を書かないという脅迫ありの横暴な設定。しかも先輩編集で前任だった笹井もハルトのセ フレ兼担当だった事がオープンで、登竜門だと笑う様な気持ちの悪い編集部。ぶっ飛んだ設定もブレなきゃ大好きなんだけど…。
流されながらも気持ちを通わせたいと生活面の世話もしながら頑張る九条。ハルトの過去は切なくて最期の別れのシーンも不器用な二人には仕方のない事だったのにね。昔の自分を見ている様な九条が可愛くて、過去から卒業するケジメを付ける為に最初で最後のお墓参りに行ったハルト。
気持ちを通わせて愛のある行為に辿り着いた二人のラストはとても良かった。ハルトの棘が抜けた感じと九条が強い男になのがいい。高校時代の描写が良かったから、あの笹井先輩と祐介の妹の出し方を変えたらもっとまとまったかのかも。おまけの4コマはギャグだから作者さんはギャグにしたかったのかな。