変わった趣向で物語展開するため、漫画っぼいところが、HQよりも日本の漫画に近い感じがする。
憧れの上司ジャックがいい人、上司としても人間としても男性としても。それでこのストーリーが彼の人柄のお陰で最後までもっている。ひやひやハラハラさせて、よく本当の窮地に陥らなかったものだと、そこも、さすがにお話の世界のご都合展開で破綻しなくてほっとする。
読んでいるこちらが照れるシーン多々あり、後々のヒロインの赤面、いたたまれなさ、よく判る。それだけ周囲の暖かい理解もいい職場だと、ある意味羨ましい。
そして何より、ヒロインはあの状況でなくては出来なかったことを、そのアクシデントを図らずも活用出来て万々歳、的な、ちょっと寒いけれど結果オーライ的な、最後までジャックの好人物が現れ出るお話。
私はこういうジャンルは大丈夫だ。
ヒロインの目から火が出る恥ずかしさ、そこの克服が意外に簡単な気がした。周囲の理解故ではあるけれど。
あと、両親の存在、ヒロインのコンプレックス、彼の境遇が、破天荒展開の色濃さに押されて、ネジ狂い時の出来事がどう本物のお互いの理解として今後に繋がるか、薄まったように思っている。