ネタバレ・感想ありコルティジャーナ・オネスタのレビュー

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あっけない。
ネタバレ
2019年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 庄司陽子さんの作品は生徒諸君!や短編含め何作か読んだことがあります。
無料立ち読みをして気になったので購入しましたが、深い話とも思わずあっけなく終わったので、これなら買わなくても良かったかなと思いました。

以下、ネタバレです。
枢機卿の愛人を20年やっていた女性が枢機卿の子を妊娠、聖職者に子があってはならぬと、母娘共に部下に押し付けます。ルクレツィアと名付けられたその子は成長し、母以上に美しく賢い娘になります。義理の兄と道ならぬ恋をし、一夜の関係で身籠もりますが、反対を押し切りひっそりと女の子を産み落とします。処女でなくなり、義父の不動産失敗で持参金もないルクレツィアは娼婦になるしか道はなく、母と共にローマへ引っ越します。パトロンを見つけ、若い崇拝者含め様々な客をつかみます。

名実ともに一流の娼婦となったルクレツィアでしたが、教皇の命令で客から聞いた話を報告するスパイになる事を命じられます。断る選択肢などなく、教皇の使いに報告をし続けるルクレツィア。自分の未来は長くないと感じ、修道院へ預けた娘に会いに行きます。
母と娘で幸せな人生を送りたいと夢見るも、侍女からの密告でルクレツィアがスパイをしている事が漏れてしまいました。教皇から届いた毒薬を飲み、苦しむルクレツィア、教皇は実はルクレツィアの父で、使いの男は義理の兄だったのでした。兄である事は最初からわかっていたわと微笑むルクレツィア。最後まで気高い姿勢を見せた娼婦は息をひきとるのでした。
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作家名: 庄司陽子
出版社: 講談社
雑誌: BE・LOVE