明日美子先生の初期8作品コレクション発売昇順に読んでますが、この作品は2作目(3冊目)です。電子版の初版単行本は全8作品持ってるんですが、新装版の『中村明日美子コレクション』も買いそうな勢いです。なんせ、新装版には各作品、新しく描き下ろしが加筆されているので、それも読みたい…。もうほんっと切りがないっすね。
女性マンガ枠で刊行されてますが、この作品の登場人物達のセクシャリティに関しては、色々な角度から描かれてます。ので、多種多様なバリエーションの性的指向や性自認の視点で物語が描写されてます。
7編+オマケ1作品を収録した短編集ですが、どの話も全く飽きず、物凄く面白い!基本サブカルど真ん中な短編作ばかりなので、アヴァンギャルドやサブカル好きな方は絶対にハマる事間違いなしです。明日美子先生の作品は基本的にサブカル系作品が多いですが(最近は一般受けも狙ってか『同級生』シリーズ(大好きです)とか描かれてますが)、同じ分野だと、はらだ先生や、駕籠真太郎先生、古屋兎丸先生など、映画界でだと園子温監督も同系統ジャンルです。明日美子先生の作品は比較すると割と柔らかい感じだと思います。
収録作品の『MÉQUÉ MÉQUÉ』は、『コペルニクスの呼吸』のレオの話です。レオがまた見れて嬉しい!
サブカルによくありがちな、"ぶっ飛んでる遠慮無し生肉血みどろスプラッタ残酷描写系"のような作品ではないので、普段サブカルジャンル読まない方でも気軽に読めると思います。