面白い!主人公・整は、淡々と理詰めで人の内側を癒す、諭す、抉る。話の中で整に語らせている理論を、正しいと思えるか偏りと感じるかで好き嫌いが出るかもと思いました。デジタル絵がカラーも白黒もピンぼけみたいに見えるのが残念。あと、線に力がなくなってきている気も……。
1巻 父親と何かありそうな雰囲気。左鎖骨辺りの怪我と関係あるのでしょうか。さりげない一コマに描かれているのが上手いです。自分が捕まりながらあれだけ冷静に話せるのはすごい。しかも事件解決。刑事達の抱える問題もスルッと解決。
2巻 犬堂事件、ラストにどんでん返し?そう来るとは!気になる我路は再登場しそうと思っていたら絡んできました。正直犯人よりも我路の方が印象深い。今後も楽しみ。
事件後に乗った新幹線でさりげなく1件解決。何が正義で、何が悪か。母たちがしたことはともかく、全ての真相は二人の母と整たちだけが知っている……で良いかなと思いました。
3巻 権利と義務の話や人の都合で作られるルールについての話が興味深い。文章化されて分かりやすかったです。言葉にする前に考えることが大事。狩集の事件は相続絡みかと思いきやそれだけでもなく……。巻を跨がないで欲しかったです。
4巻 事件の解明は3巻に入れた方が収まりが良かったのでは?3に関わる3だらけ事件に続き、入院先での夜話。少しABC殺人みたいな話だなと思った後の未解決事件解決。牛田さんは誰かに聞いてもらいたかったんだろうと思います……。とりあえず死んだら無になる意見に賛成。ストーカーチックな我路。謎の指輪に謎の女ライカは何者?