10巻まで。多分続きも読みます。現代の産物を戦国時代に次々と実現していく、話としては面白く感じていますが、主人公の境遇についてはちょっともやもやします。最初は殺されないため一生懸命にやったことと理解できますが、ある程度の生活基盤が整った後も、なぜそんなに死に物狂いで働き続け、貢献し続けなければいけないのかが納得できません。主人公の動機づけが十分だと思えません。
信長に対しても正直、好感を持てません。主人公を利用するだけ利用して、無茶な要求をするばかり。静子を人間として尊重し、大事にしているようにはとても見えません。このペースだと現代のものづくりのネタもいずれ尽きてしまい、それは静子の利用価値が失われるのと同義。信長なら他に利用されないように静子を始末する方を選びかねません。その懸念がある以上、静子の活躍が次第に哀れに見えてしまいました。