表題の攻めのキャラクターが、作家さんへの解像度(や読解力)が高くないと、一方的なロールプレイングS、と誤解されそうかな、とは思いました。『あのこはソレを…』が大好きなので作家さんひいきがあります。S気取り野郎に見えますが、多分Sではなくて、受けくんの『嫌がる顔が好き』っていう幼稚園児なんだと思う。パッと見が良く出来野郎に見えるので騙されがちですが、この男(攻め)顔と頭が良いだけの幼稚園児です(笑)。そこに気付けないと、ドSクソ野郎に見えてしまいます。後半は、表題作の中で知らんうちに当て馬にされて終了していた先輩の話。ゴン、おまえ(リバ)だったのか……。びっくりなことに、先輩はバイでリバという性の方向性が全方位すぎてちょっと笑ってしまった。でも、先輩受けだったら良いな、と思ってたので大満足です。先輩の彼ピも好みのタイプの攻めで大変良い。こちらのカプはセッ久のフレンズから、ふわっと付き合い始める。付き合いだしてからは、ちゃんとパートナーはお互いだけなのも良いし、特に波風もなく。波風皆無ではないと思うけど、あってもそんなに気にしてなさそうな二人が良かった。そんで、一方的に悩んで結論出したりせず、俺はこうだけどお前はどうする?と話し合えるところ、私の理想とするパートナーやカップルの在り方だった。満足。満足なわりに星4なのは、表題の受けがそんなに刺さらなかった。嫌いではないけど、いじめられっこエリートにしてはキャラが弱い。