表題作+読み切り2本収録。てっきり1巻完結かと思ったので、続くのなら表題作のみでまとめて欲しかった。
表題作のみ読みたい人は、単話版を買った方が良いと思う。
1巻では3話までしか読めませんが、単話だと現在7話まで読めるみたいですね。
そんなに続いてるなら、尚更表題作のみでまとめた単行本にしてほしい…。
内容については、とにかく絵が綺麗ですね。
どこかで見た名前だと思ったら、乙女ゲーの原画を描かれてた方ですね。なんだか納得がいきました。さすがというか。
ストーリーは個人的には、少し惜しいかな…。
執事の世那くんはもう少し冒頭から、主人公への想いが見え隠れするような描写とかあっても良かったと思います。
夜に庭園?でたまたま会った時に、急にエロいことしてくるのは笑いました。
住み込みの他の人に見られたらどうするんだ…。
それまでそんな素振り一切なかったので、よく言えばミステリアスな印象を受けましたが
この執事が主人公を溺愛してるって設定は最初から分かってるせいで、何このムッツリ変態執事…!と思ってしまいました。
ミステリアスな方向性でいきたかったのなら、もっと彼の気持ちが分からないような演出にしてほしかったですね。
何考えてるか分からない彼に流されてしまった…どうしよう…とかの方がドキドキします。
なのにこの2人の場合、最初から両想いの2人が謎のプレイを開始したみたいな印象で…
お前ら人目に付くような場所で酒飲んで、しかもそれひっくり返してエロいことおっぱじめて何やってんの…?!と少し冷めた目で見てしまいました。
コック見習いのキスシーン見かけて文句言ってた真面目執事は何だったのか…。
世那は結局芽衣の事が好きで好きでたまんなくてヤッちゃったわけだし、芽衣も世那のこと好きだから喜んで受け入れてるし。
じゃあもうハッピーエンドで良くない?って感じなのに、中途半端に陰謀が絡んでくるから逆に混乱します。
個人的には、そんな要素いらなかったと思う…。
互いに怪しまなければならないような要素入れるなら、最初からこんな両想い丸見えにせずにハニートラップみたいな、相手のこと信じても良いの??と不安にさせるような見せ方にしても良かったのではないでしょうか。
シナリオが全体的に惜しいというか。
もう少し読者に分かりやすく、そしてしっかり作り込んでほしいです。